認知症高齢者の睡眠時・覚醒時における心拍変動に関する継時的変化

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タイトル別名
  • ニンチショウ コウレイシャ ノ スイミンジ カクセイジ ニ オケル シンパク ヘンドウ ニ カンスル ケイジテキ ヘンカ
  • Long-term change of heart rate variability when sleep-wake in elderly persons with dementia

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抄録

グループホームに入居しているアルツハイマー型認知症高齢者を対象に,認知機能,日常生活動作能力及び行動障害の程度と睡眠・覚醒時の心拍変動の継時的変化について事例的に検討した.その結果,心拍数は,どちらの対象者も覚醒時に比べ睡服時の方が有意に低く,副交感神経機能の指標であるHFにおいては,どちらの対象者も覚醒時に比べ睡眠時の方が有意に高かった.また,交感神経機能の指標であるLF/HFにおいて,認知症レベルが維持された対象者Bは,覚醒時に比べ睡眠時にLF/HFが低下した.一方,認知機能の低下や行動障害等が低下した対象者Aにおいては,覚醒時に比べ睡眠時のLF/HFが増加した.本研究は,事例的な検討であるが,睡眠時におけるLF/HFの増加と認知症症状の進行との関連について示唆された.

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