理想の自己を追い求める「私恥」概念に関する基礎的研究
書誌事項
- タイトル別名
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- リソウ ノ ジコ オ オイ モトメル 「 ワタクシ ハジ 」 ガイネン ニ カンスル キソテキ ケンキュウ
- Private Shame Resulting from Self-evaluation
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説明
恥は大きく3つに大別することができる。本研究はその中で,理想自己と現実自己の乗離によって 生じる感情である“私恥”に注目する。研究1では,はじめに,人がどのような点に目を向けて自己評価しているのかを,自由記述アンケートによって同定した。つぎに,得られた結果を元に,自己評価傾向を4つの側面から測定する尺度を開発した。この尺度は各側面のポジティブとネガティブの両極を測定することから,両価的自己評価尺度(ASES)と命名された。さいごに,ASESの内的整合性と基準関連妥当性を確認した。続いて私恥を感じている人の特性および状態を明らかにするために, 研究2でははじめ,ASESを用いて自己評価の4側面について理想と現実を調査し,それらの差を求めた。つぎに,これらの高低の組み合わせから,調査参加者を4群に分類した。群間比較の結果, 私恥が高い者は自尊感情,自己効力感,自己愛が低い一方で,自己嫌悪感が高いことが明らかになった。
収録刊行物
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- 久留米大学心理学研究
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久留米大学心理学研究 14 7-15, 2015-03-31
久留米大学大学院心理学研究科
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050282677928895232
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- NII論文ID
- 120005704902
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- NII書誌ID
- AA11799812
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- ISSN
- 13481029
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- HANDLE
- 11316/381
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- NDL書誌ID
- 027509291
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- NDLサーチ
- CiNii Articles