4回の外科的切除後に再発し, Medroxyprogesterone Acetateの投与で約2年間生存した再発性腎癌の1例

HANDLE Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • A case of recurrent renal cell carcinoma which recurred after fourth surgical resection and survived for about 2 years by medroxyporgesterone acetate administration
  • 4カイ ノ ゲカテキ セツジョゴ ニ サイハツシ Medroxyprogesterone Acetate ノ トウヨ デ ヤク 2ネンカン セイゾンシタ サイハツセイ ジンガン ノ 1レイ

この論文をさがす

抄録

62歳男。患者は無症候性肉眼的血尿を主訴とした。腹部エコーならびに腹部造影CT上より右腎に大きさ8cmの腫瘤が認められ, 右根治的腎摘術が施行された。病理所見では淡明細胞癌, G2>G1, pT1bN0M0の診断で, 術後は天然型Interferon-alpha(IFN-α)が10ヵ月投与された。しかし3年後, 腹部造影CTで左腎に腫瘤が確認され, 左腎部部分切除術が行われ, 術後は組換型IFN-α2bが1年間投与された。以後, 2年経過で胸部CT上で左S3b領域に腫瘤が認められ, 左肺上葉切除術が施行されたが, 9ヵ月後に左腎および副腎の再発を認めた。治療として左腎と副腎の部分切除術が行われたが, 3ヵ月後に再発し, リンパ節転移も認めた。IFN-α, MVP療法を施行したものの, 10ヵ月後にこれを中断, 20ヵ月生存し, 初診から9年後に患者は死亡となった。

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 53 (9), 623-626, 2007-09

    泌尿器科紀要刊行会

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ