前立腺肥大症にともなう排尿障害に対するロバベロン錠(KN-7)の効果に関する研究

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  • Therapeutic effect of Robaveron tablet (KN-7) on urinary disturbance by benign prostatic hypertrophy

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抄録

前立腺肥大症103例に対しロバベロン錠の臨床効果を検討した.1日6錠, 3週間連続投与を原則とした.残尿量は病期にかかわらず減少した.収縮振幅は全病期で増加した.残尿減少率は1, 2, 3期と投与前残尿量に比例し高い伸び率を示した.膀胱内圧測定, 尿道抵抗測定と尿流量測定などからロバベロン錠の効果は膀胱利尿筋に直接作用し, 筋力の増強に寄与するためと考えた.主治医の有効性判定から, 残尿の少ない1期例に対する自覚症状の改善も期待できた.副作用はロバベロン注射剤と同種のものを数例にみ, 発現率3.9%であった.以上から, ロバベロン錠は前立腺肥大症の保存的治療薬とし, 注射剤と同等の効果が期待でき, 安全に使用できると考えた

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 31 (3), 553-562, 1985-03

    泌尿器科紀要刊行会

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