陸面過程モデルによる土壌水分推定精度の向上可能性
書誌事項
- タイトル別名
-
- Probability of Improving the Skill in Estimating Soil Moisture Using Land Surface Model
この論文をさがす
抄録
陸面過程モデルSiBUCを用いた陸面オフライン計算によって,GSWP2の枠組みにおいて全球にわたる土壌水分分布が推定されている。本稿では,土壌水分の推定精度を検証した。GSMDBの土壌水分現地観測値との月平均値・年偏差間の相関係数を算出し,モデル推定値の季節変動・年々変動の精度評価を実施した。その結果,イリノイ・ロシア西部・華北平原で良好な精度が得られていることが明らかとなった。一方,乾燥・半乾燥地域を中心に,精度が十分でない領域が存在することが明らかとなった。次に,土壌水分の精度向上を目的とし,土壌水分の推定精度に寄与する要素や条件を明らかにするために,水収支解析を実施した。その結果,土壌水分に十分な年内変化が存在するか,降水と蒸発散の差が十分あるか,が重要となることが示された。
収録刊行物
-
- 京都大学防災研究所年報. B
-
京都大学防災研究所年報. B 52 (B), 563-572, 2009-06-01
京都大学防災研究所
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050282810670498048
-
- NII書誌ID
- AN00027784
-
- ISSN
- 0386412X
-
- HANDLE
- 2433/129289
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- departmental bulletin paper
-
- データソース種別
-
- IRDB