ディスク型チッパーの騒音分析

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タイトル別名
  • On Noise Analysis of Disk Chipper
  • ディスクガタ チッパー ノ ソウオン ブンセキ

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抄録

ディスク径400mmの小型ディスク型チッパーをもちいて騒音分析をおこなった。とりあげた因子のうち, 匁先の出, 投入材木口断面形状, 回転数, 樹種, および樹種と含水状態の交互作用が音圧レベルに影響をおよぼした。匁先の出が大きいほど, 回転数の高いほど音圧レベルは大きい。また断面の扁平な板状材の方が断面の正方形の材より相対的に音圧レベルが大きい。スギ切削よりブナ切削の方が音圧レベルが大きいが, ブナでは気乾状態より飽水状態の方が音圧レベルが小さくなり, スギではこの関係が逆になった。チッパーの空転時の音圧レベルは切削時のそれとくらべて20dB程度低く, 切削時の音響スペクトルは特徴的なピークのない, 全周波数域にまたがる白色騒音的なものである。これは他の木材加工機械にくらべて回転数が低く切削が衝撃的におこなわれるためであり, また切削自体の音にくわえて材とスパウトとの振動による音や生成チップがカバーに衝突する音などが含まれてくるためでもある。

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