戸建て住宅における団らん空間∿京都・京北町の場合∿家族の自立を可能にするための住居計画的研究 (3) (人間環境学)

書誌事項

タイトル別名
  • 戸建て住宅における団らん空間-京都・京北町の場合-:家族の自立を可能にするための住居計画的研究 (3)
  • The space of family-communication in a house - in a case of Keihoku-cho in Kyoto-: A house-planning study for establishing the individual in the family(3)
  • コダテ ジュウタク ニ オケル ダンランクウカン キョウト ケイホクチョウ ノ バアイ カゾク ノ ジリツ オ カノウ ニ スル タメ ノ ジュウキョ ケイカクテキ ケンキュウ 3

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抄録

本研究は, 都市に隣接する過疎地における一戸建て住宅の団らん空間について考察することを目的とする。研究方法は, ヒアリング調査, アンケート調査によるものである。調査は京都府京北町において, 2000年7月, および10月に実施した。結果は次の通りである。(1)住まいの重視要件のうち「家族団らん」と「プライバシー」に関しては, 主婦と高校生の価値観に大差がみられた。(2)団らん空間の居心地と集まりやすさは相関関係にある。(3)団らん空間評価は, 居間と食事室が隣接している場合, 食事室と台所間に通路がある場合, 玄関から子供部屋へは居間を通らずにいける場合, などに主婦の評価が高い。(4)希望の団らん空間で世代間格差が顕著にみられたタイプは, プライバシー確保型である。若者世代の地域への定住をより可能にするためには, 一戸建て住宅に対する重視意識や団らん空間に求める意識の異世代間隔差をいかに縮小するかが今後の課題と言える。若者世代が自立し, かつ地域に定住していくためには, プライバシー確保型団らん空間の具体的検討が望まれる。

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