最終講義 : 保険・保障で損する者と得する者(庭田範秋教授退任記念号)

書誌事項

タイトル別名
  • ホケン ホショウ デ ソンスル モノ ト トクスル モノ
  • Final Lecture : Who are the Gainers or the Losers in the Insurance / Social Security?(In Honour of Professor Noriaki Niwata)

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説明

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しばしば,保険・保障で損得を論ずる人々がいるが,保険原理に従っている限り,本来損得論は成立しないはずである。公的年金では,高齢化社会の到来により,年金額が抑制されてきてはいるが,国庫負担,インフレ・スライド制,繰り上げ支給の存在等により,決して損をする事はない。保険・保障において,存在するのは,利得ではなくて受益であり,損失ではなくて譲渡である。これからのわれわれの社会の安定や生活保障を考えると,年金制度の存続を図ることが最重要である。

収録刊行物

  • 三田商学研究

    三田商学研究 36 (1), 1-17, 1993-04

    東京 : 慶応義塾大学商学会

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