『将来への枠組み : 2004~06年度事業計画』の意義と問題点

書誌事項

タイトル別名
  • 『ショウライ エノ ワクグミ : 2004~06ネンド ジギョウ ケイカク』 ノ イギ ト モンダイテン
  • "Shorai eno wakugumi : 2004-06nendo jigyo keikaku" no igi to mondaiten
  • Significance and problems of Framework for the future: action plan 2004-06

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抄録

type:text

【目的】 『将来への枠組み』 (Framework for the Future) は、英国の文化・メディア・スポーツ省から2003年に刊行された今後10年間の公共図書館の長期戦略を示した文書である。『事業計画』(Action Plan) は、この『将来への枠組み』に基づき、3年ごとに作成される計画書で、文化・メディア・スポーツ省のエージェンシー (中央省庁や地方自治体の業務を執行する独立機関)である博物館・図書館・文書館評議会(Museums, Libraries and Archives Council) が作成にあたっている。 本稿の目的は、『将来への枠組み : 2004~06年度事業計画』 (Action Plan 2004~06) の内容、アウトプット、図書館員を中心とする関係者の認識を分析し、その意義と問題点を明らかにすることである。 【方法 】 『事業計画』とその関連文献を用いて、その内容 (計画の構成、『将来への枠組み』との対応関係、実施主体、予算)、アウトプット(実際に得られたアウトプットの類型)、 図書館関係者の認識 (関連文献における記述 、専門職団体の機関誌での各事業の報道回数) を調査した。 【結果】 『事業計画』 の意義は、戦略的ビジョンに基づいて活動計画を策定するという新しいスタイルを公共図書館の総合政策にはじめて適用したことである 。 さらに、分析から、中央、地方、民間企業、NPO などの多様なアクタ が政策に参画したことも示された。 同時に次のような問題点も存在する。 すなわち、第一に、財源が少ないこと、第二に、個 の方策と公共図書館サービスとの結びつきが不明確であること 、 第三に、図書館員の参画が少ないことである。 Library and Information Science No. 61 2009

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