A Harmonic Analysis on a Polygonal Eye of Typhoon 0514 (Nabi)

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  • 台風0514号の眼の形状に関する調和解析
  • タイフウ 0514ゴウ ノ メ ノ ケイジョウ ニ カンスル チョウワ カイセキ

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発達した台風の特徴の一つは,明瞭な眼をもっていることである.その形状は必ずしも円形ではなく,楕円形や多角形になることがある.本研究では,2005年9月5日に奄美大島東方海上を通過した台風0514号について,多角形の眼の形状が眼の縁付近で発生した波動によるものと考え,気象庁現業用レーダーの画像上で中心から眼の縁までの距離を方位ごとに計測し,波数3~6の波動を対象として方位角方向に調和解析を行い,波数ごとに振幅と位相角を求めた.振幅の大きさから判断すると,同日12:50~15:00の時間帯において波数5の波動が卓越していることがわかった.そこで,この時間帯において波数5の位相角から波動の伝播速度を求めると,12:50~14:00には31m/s,14:00~14:20には85m/s,14:20~15:00には33m/sで,14:00~14:20に不連続性が見られた.さらに,奄美大島名瀬市の気象庁ウィンドプロファイラで観測された上空風の接線成分について,角運動量保存則により眼の縁付近の風速に換算すると,12:50~14:00における波数5の伝播速度は高度2168m~3054mの風速接線成分の約40%であった.

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