京都錦市場商店街の活性化と伝統の維持・継承に関する組織生態分析

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タイトル別名
  • Organizational Evolution of Historical Market Mall in Kyoto : Dilemma in Revitalization and Inheritance of Tradition
  • キョウト キン シジョウ ショウテンガイ ノ カッセイカ ト デントウ ノ イジ ・ ケイショウ ニ カンスル ソシキ セイタイ ブンセキ

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抄録

400年の歴史を誇る京都錦市場商店街が,近年観光地化により急速に再活性化している.錦市場商店街は「京の台所」 と呼ばれ,古くから京都の食文化,社会,経済の中心地となってきた.多くの店舗が京都の料亭などに卸売りを行い,鮮魚, 京野菜,精肉,漬け物やだし巻,練り物等の加工食品などの食料品に関連する商品を販売する約140の専門店で構成される.だが近年,急速な観光地化により,土産物店や外食店が増加し,「京の台所」としてのアイデンティティが失われる危険に直面している.本研究では,戦後の錦市場商店街の組織としての変化を精査し,業態の変化,参入撤退事由などを検討する.調査の結果,2000年以降に急激な変化が起きていたことを確認するとともに,店舗にとっての退出のインセンティブが低く,既存店舗は退出・廃業するのではなく,業態を変化させていることが判明した.

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