母親面接における面接者の課題-治療構造の違いに着目して-

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タイトル別名
  • ハハオヤ メンセツ ニオケル メンセツシャ ノ カダイ チリョウ コウゾウ ノ チガイ ニ チャクモク シテ
  • Problems on the counselor in mother counseling: focusing on the therapeutic structure

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説明

母親面接のあり方には,相談の種類,子どもの年齢,面接者が依拠する理論の違いなど多くの要因が関連している。本論では,その中で母親面接の治療構造に着目し,治療構造が異なる6つの自家事例への面接者(筆者)の関わり方を検討した。事例は,1.子どもが来談せず母親とのみ面接する場合2並行母親面接の場合3.母親と子どもを同じ面接者が担当する場合4.訪問面接5.治療構造が緩やかなグループ・アプローチ6.治療構造が磐石なグループ・アプローチの6つであった。それぞれの事例における面接者の関わり方の問題を,1.面接者の年齢,2.面接者のパーソナリティ,3.臨床現場の物理的な条件 4.「心理臨床家による子育て支援」への社会的要請,という4つの側面から整理し,特にこれから子育て支援に積極的に関わろうとしている若手心理臨床家の実践に資することを念頭に,母親面接における面接者の課題について明確化を試みた。

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