一貫した学士課程教育の再構築と質保障 : 教育改善FD研修会を通じた取組

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書誌事項

タイトル別名
  • The restructuring of consistent undergraduate course education and the preservation of quality: Approaches to the improvement of education through FD training sessions
  • イッカン シタ ガクシ カテイ キョウイク ノ サイコウチク ト シツ ホショウ : キョウイク カイゼン FD ケンシュウカイ オ ツウジタ トリクミ

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抄録

2008年12月24日,文部科学省から中央教育審議会(以下中教審)の答申「学士課程教育の構築に向けて」(以下学士課程答申)が公表され,この答申の中で社会からの負託に応えられるような質の高い一貫した学士課程教育の充実が最も重要な課題であることが明らかにされた。これを受けて本学では大学教育センターと各学部・研究科が一体となった「教育改善FD研修会(以下 教育改善研修会)」を平成20年度から2年間にわたって開催した。本稿ではこの取組について実施以前の状況や研修会の開催趣旨,研修内容などを紹介する。また,この取組の中でカリキュラムマップ(以下 CUM)の改訂やカリキュラム・フローチャート(以下 CFC)の導入といった新たな教育改善のためのツールを開発したがその内容についても明らかにする。2年間の教育改善研修会を通じて,教員にとっては学生の視点からカリキュラムを組み直すことで,教育に対する意識改革が行われるようになったことや有機的に関連づけられたカリキュラムは,最適の内容を最適のタイミングで教えることによって効率化が可能になり,無駄を省いてコストパフォーマンスの高い教育が実現できるなどの教育成果が明らかにされる。

収録刊行物

  • 大学教育

    大学教育 7 11-21, 2010-03

    山口大学大学教育機構

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