タングステンジルコニウム水酸化物結晶脱水過程のXRD/XAFS観察およびその酸触媒特性

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タイトル別名
  • Structural Transformation of Tungsten-Zirconium Hydroxide Crystals Upon Calcination Characterized by XRD, XAFS and Acid Catalyzed Reaction
  • タングステンジルコニウム スイサンカブツ ケッショウ ダッスイ カテイ ノ XRD/XAFS カンサツ オヨビ ソノ サン ショクバイ トクセイ

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抄録

<p>W:Zr比が2:1の二元系水酸化物を水熱合成法にて調製し,水熱処理の保持時間および焼成温度の異なる物質の構造をX線回折,X線吸収分光法で検討し,酸触媒特性を評価した.453 Kでの水熱処理では12時間までは高表面積かつ結晶性の低い化学種(I相)が生じ,24時間以降で結晶性の高い水和物(ZWOH結晶)が得られた.ZWOH結晶は573-773Kで結晶性の低いZrW2O8多形(II相),823-873Kで立方晶ZrW2O8へ変化することをX線分析,UV-Vis分光法および熱重量分析で確認した.I相はアニソールのベンジルアルコールによるアルキル化を促進する固体強酸触媒として機能し,873K焼成体が最高活性を示した.ZWOH結晶およびZrW2O8はアルキル化活性を示さなかった.立方晶系ZrW2O8の結晶性の低いI相が混在しても通常のXRD解析では検出困難であるが,表面積測定および活性試験を併用すると混在の推定が可能であった.</p>

収録刊行物

  • X線分析の進歩

    X線分析の進歩 48 (0), 137-148, 2017-03-31

    公益社団法人 日本分析化学会 X線分析研究懇談会

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