【特集】診療放射線技師における大学院教育 : 育成する人材像と期待するもの

書誌事項

タイトル別名
  • A graduate education for Radiological Technologists : Human resource development and expectation
  • トクシュウ シンリョウ ホウシャセン ギシ ニ オケル ダイガクイン キョウイク : イクセイ スル ジンザイゾウ ト キタイ スル モノ

この論文をさがす

抄録

application/pdf

【要旨】徒弟制度により始まった診療放射線技師の教育は, 各種学校, 専門学校, 短期大学, 4年制大学と変遷し, いまや最高学府である大学院博士課程が国公立で14校, 私立で8校開設されるに至っている. その背景には, 特に放射線領域における医療技術の進歩と, その技術に対応した診療放射線技術技師の努力と研鑽があり, 社会が求めそして国が呼応する形となり今の教育体制が出来上がった. それまでには放射線治療領域での線量計算ミスによる医療事故など, 教育体制が十分でなかった背景もくわえて後押しをする形となった. 開学6年目を迎えた本学も平成30年に向けて大学院修士課程の開設準備を進めている. 文部科学省は中央教育審議会答申の「新時代の大学院教育」の修士課程において, 博士課程に繋がる "研究者養成" と "高度専門職業人養成" の二つを挙げている. 2年という短い期間ではあるが, そのような人材を育成するプログラムは非常に重要である. 「高度専門職業人」として臨床現場における問題解決能力や, 新しい医療技術への対応, そして時には「研究者」として活躍できる人材の育成が期待されている. 将来は, 日々進化する医療技術に的確に対応できる人材として, 実習生を指導できる臨床の場での教育者として, また医療技術部長としてマネジメントできる人材に, そして大学の研究者・教員として活躍できる人材となるよう期待する.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ