ポリスチレンスルホン酸を滴定剤としたコロイド滴定 -トルイジンブルーのメタマクロマジーと電位差コロイド滴定-

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  • ポリスチレン スルホンサン オ テキテイザイ トシタ コロイド テキテイ - トルイジン ブルー ノ メタマクロマジー ト デンイサ コロイド テキテイ -

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ポリビニル硫酸(PVS)とトルイジンブルー(TB)とのメタクロマジーとポリスチレンスルホン酸(PSS)とTBとのメタクロマジーについて,マイクロプレートを用いた目視法と紫外可視分光法で調べた.また,PSS-TBの会合系を軽水1H-NMR法によって調べた.その結果,TBを指示薬とする目視コロイド滴定においてPSSのメタクロマジーが終点で不明瞭である理由は,PSSのスチレン基に,芳香環を持つTBがπ-π相互作用でスタッキングするために,TBがPSSにrandom型の会合を起しやすいことが原因であると解釈された.さらに,界面活性剤電極を用いてTBを指示薬とするPSSの電位差コロイド滴定を行った.PSSを用いる電位差滴定によれば,TBを用いても化学量論的な終点が得られた.PSSとPVSをそれぞれ滴定剤とするコロイド滴定において,塩化テトラデシルトリメチルベンジルアンモニウム(Zeph)を標準物質とすると,高分子量のポリ塩化ジアリルジメチルアンモニウム(PDADMAC)に対するそれぞれの滴定値は2% 以内の相対差で一致した.

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