学生における主観的疲労感に影響を及ぼす生活習慣要因

書誌事項

タイトル別名
  • Factors of Life-style Related to Subjective Futigue Feeling in Collegiate Students
  • ガクセイ ニ オケル シュカンテキ ヒロウカン ニ エイキョウ オ オヨボス セイカツ シュウカン ヨウイン

この論文をさがす

抄録

前回、若い女性の疲労自覚症状の特徴を調査し、その実態や自覚症状に影響を及ぼしているとみられる関連要因を報告した。即ち、疲労自覚症候は、だるさ、焦燥・身体違和感および気力の減退に由来している結果が示された。それらが各種の生活習慣や生活状況、例えば排便が毎日ないことや朝の目覚めの悪さ、学業に対するストレス等に加えて食のあり方等が関連していることが判明した。対象者の少ない欠陥を考慮してみても、日頃の生活習慣との関連要因が抽出され、今後のより良い生活改善の一助とみなす可能性を示唆することができるのではないかと考えられた。対象人数の少なさの欠点を補うためにも健康の一指標となり得る自覚疲労の調査を何度も繰り返し実施することにより、再現可能な要因の結果を求めその対策を考案し、加えてその時点での栄養改善を含む生活習慣の見直しへの基礎的健康管理資料とする必要性が考えられた。今回は若干ではあるが、男性も加えることにより主観的疲労感と学生に関連がみられる生活要因を考慮し、性差による生活状況の差違の結果をも報告する。以上の結果から必要と思われた要因を加えて再調査することにより、より確実な判断材料とした。それらの結果は若者の今後の生活習慣並びに健康改善の一資料とする方向性を旨とした。

収録刊行物

  • 人間文化研究

    人間文化研究 12 173-187, 2009-12-23

    名古屋 : 名古屋市立大学大学院人間文化研究科

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ