Keine Vorurteile gegenuber Worten, Distanz zur Sprache, magischem Kultur, Erschutterung der Sprache, gegen die monochrome Geschichte : Gesprach mit Dimitre Dinev als transnationalem Autor

書誌事項

タイトル別名
  • 言葉への偏見を持たず、言語への距離感を有し、魔術的文化に魅せられ、国民言語を揺さぶり、モノクロームの歴史に抗っていく : 越境作家ディミトリ・ディネフとの対話

この論文をさがす

抄録

ブルガリア出身のドイツ語作家であるディミトリ・ディネフは、2003年に作品『天使の舌』によって、オーストリアのみならずドイツ文学界にセンセーションを巻き起こした。197, 80年代のブルガリアの抑圧的社会主義体制から西側へ逃れていく二人の若者を中心とする家族の年代記を描き、30年にわたるヨーロッパの変動の歴史を映し、魔術的リアリズムのような荒唐無稽な物語を織り込み、宗教と世俗の対立、正義、疎外、愛と死、神、搾取、労働をユーモアと諧謔を交えた文体によって描出した。コミュニズムや社会主義リアリズムへの批判とノスタルジーというアンビバレントな感情を独特の皮肉とユーモアで描出しつつ、壮大なヨーロッパ史の悲喜劇的パノラマを展開するストーリーテラーでもある。そこには、言語に対する相対的、複眼的な価値観によってナショナルな言語を揺さぶり更新するラディカリズムも看取できる。

identifier:1000090135278

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ