山折哲雄著「『教行信証』を読む--親鸞の世界へ」

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  • A review of Tetsuo Yamaori's Reading The kyo-gyo-sin-sho
  • ヤマオリ テツオ チョ キョウギョウ シンショウ オ ヨム シンラン ノ セカイ エ

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抄録

山折哲雄氏が、『人間蓮如』(洋泉社一九九五年)で地道な資料の蒐集とその比較によって、神話化された虚像をひきはがし、激動の時代に生きた宗教指導者蓮如の明暗を、生彩豊かに描ききったのは記憶に新しい。親鸞研究を最終的な目標とする著者が、今回は、オウム真理教事件で悪とまぢかに対峙した体験をふまえ、親鸞の主著『教行信証』を「悪人と救済」という主題のもとに読み解いた作品である。そして「『教行信証』を読む」を親鸞研究上、また宗教思想上大きな問いを投げかけた作品として、評してみた。

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