現職介護従事者の意識に関する一考察―資格取得に対する意識調査を通して―

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on The Attitude of Present Post Care Worker―Through an Attitude Survey to Acquisition of a Qualifi cation―

抄録

現在の日本において、介護人材不足が常態化している。公益財団法人介護労働安定センターが行った「平成26 年度介護労働実態調査」によると、高齢者等の在宅生活を支える訪問介護員のうち、75.1%が「人材が不足している」と回答している。人材不足解消に対する施策は日本政府も急務として掲げており、平成27 年度補正予算において「介護離職ゼロ」を打ち出した。筆者は、介護人材不足解消に向けて、「育成」「確保」「定着」など、様々な視点よりアプローチを行っていかなければならないと考える。その第一段として、本稿では、現職介護従事者の意識に焦点を当て、「現職介護従事者が上級資格を取得するのは、資格取得が目的であり、スキルアップという部分に視点が当たらない。」という筆者独自の仮説を調査によって証明することにしている。修了すると介護福祉士国家試験の受験資格を得ることができる介護福祉士実務者研修の受講生を対象とし、受講目的などをアンケート形式で調査をし、考察を加えた。その結果、スキルアップを目指して受講している者よりも、介護福祉士国家試験を受験するために受講している者が多くを占めることが明らかとなった。

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