妊娠期における母娘の関係性の変化

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タイトル別名
  • Changes in the mother-doughter relationship from pregnancy
  • ニンシンキ ニ オケル オヤコ ノ カンケイセイ ノ ヘンカ

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説明

本研究では、妊婦健康診査に来院した妊婦212名を対象に、質問紙法による横断的調査を行い、妊娠による妊婦(娘)とその母親との関係(母娘関係)の変化について検討した。その結果、以下のことが明らかになった. 1)母娘関係構成要因として「親密性」と「依存性」の2要因が抽出された。 2)初産婦の依存性は妊娠前よりも妊娠初期の方が有意に高かった。 3)初産婦の依存性は、妊娠末期よりも妊娠初期が、また妊娠末期よりも妊娠中期が有意に高かった。 4)初産婦の親密性は、妊娠前よりも妊娠初期の方が高い傾向が示された。 これらから、娘の妊娠により母娘関係が変化することが示唆された。 本結果は、妊娠による母娘関係の変化を視野に入れた対象把握の必要性を強調するものであり、さらに妊娠が母娘関係を再構築する、母娘双方にとって重要な機会であることを示唆するものである。

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