急性アルコール中毒の臨床的特徴とエタノール血中濃度の推定

この論文をさがす

説明

type:Article

急性アルコール中毒104例において臨床所見とエタノール血中濃度の相関を検討した。多変量解析によりGlasgow Coma Scale(GCS)の低値とアルコール臭はエタノール血中濃度高値と関連があっが、嘔吐と頻呼吸はエタノール血中濃度低値と関連があり、後二者はアセトアルデヒドによる症候であることが示唆された。また急性アルコール中毒では嘔吐、アルコール臭、眼球結膜充血が高頻度に認められる症候であり、これらを認めない意識障害患者では急性アルコール中毒以外の原因を考えるべきである。急性アルコール中毒よる意識障害はGCSのEye scoreが低いことが外傷患者による意識障害と異なり、注意深い診察が両者の鑑別に有用な可能性が示唆された。(著者抄録)

identifier:洛和会病院医学雑誌(1341-1845)25巻 Page45-49(2014.08)

identifier:1341-1845

identifier:http://kintore.hosplib.info/dspace/handle/11665/334

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ