ALPアイソザイム測定が診断の決め手となった成人の一過性高ALP血症の1例

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一過性高アルカリホスファターゼ(ALP)血症(transient hyperphosphatasemia)は肝疾患や骨疾患のない小児に好発し、数ヵ月以内に自然軽快する異常な高ALP血症であり、ウイルス感染に伴う肝型ALPの過剰なシアル化が原因と考えられている。電気泳動では肝型ALPの陽極寄り(fast α2位)に異常なバンドを認め、これはデンシトグラムでは肝型ALPが陽極寄りに偏倚した所見となる。高ALP血症の鑑別においては、本疾患を念頭にALPアイソザイム検査を行うことで、過剰な検査や診療を避けることが期待できる。(著者抄録)

identifier:洛和会病院医学雑誌(1341-1845)27巻 Page31-34(2016.03)

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