南インド農村部における持続可能な地域振興 : NGO・YFAの活動を事例にして

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タイトル別名
  • Sustainable Development for the Rural Area in South India
  • ミナミインド ノウソンブ ニ オケル ジゾク カノウ ナ チイキ シンコウ--NGO ・ YFA ノ カツドウ オ ジレイ ニ シテ

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抄録

P(論文)

本研究では,南インドの半乾燥地域の農村地域で活動するNGO・YFAの実践を通じて,開発途上国における持続可能な地域振興の実際を検討した.本研究の課題の1つは,農民が貧困で,未組織な地域でNGOが20年かけてどのような手法で地域振興を進めてきたのかを明らかにすることであり,第2は地域振興によって農民とりわけ,女性達がどのように変化してきたのかを明らかにする.前者については,半乾燥地域での灌概・保水技術の導入や乾燥に強い作物選択と定着技術の導入によって,この地域の農業経営を安定化させた.またMC(マイクロクレジット)の活用によって,農業経営の資金や住宅資金の確保を行ってきた.後者については,女性の意識や家族の意識並びに集落の意識をも変えさせてきた.両者の実現には,NGOによる農民や女性の組織化があった.農民や女性達の協同化が地域づくりの主要因となっていたのである.

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