アートプロジェクトによる地域・建築リノベーションの継続的発展性/「沙弥島アートプロジェクト by神戸芸術工科大学」の実践を通して
説明
近年、アートプロジェクトを媒介とした地域活性化が盛んである。本学でも2013年3月から開催された「瀬戸内国際芸術祭2013」以来、「沙弥島アートプロジェクト」として香川県坂出市を対象地として活動してきている。これまでの活動については本学紀要「芸術工学 2013」「芸術工学 2014」においても報告してきているので、本稿は2014年度の活動について報告するものである。 2014年度は主として2つのプロジェクトを実施した。今年度は、芸術祭自体の開催年ではないので、芸術性の高い作家の作品を展示するのではなく、市民参加型の創作として、アートに関心を持ってもらうことを主眼にしている。 「アートのちからで壁画創生プロジェクト2014」では、坂出市民美術館敷地内の庭園の塀にワークショップ形式で壁画を創作した。 「ART SETOUCHI 2014 沙弥島アートプロジェクト」は瀬戸内国際芸術祭の一環に位置付けられるものであるが、芸術祭主会場である旧沙弥小中学校を会場に、市民が栽培したコスモスの鉢植えをモチーフとしたインスタレーションを制作した。 これまでのプロジェクトの参加者は、どうしても児童や高年齢者などの時間に余裕のある人が中心だったが、今回は仕事をしている層を取り込むことが出来たことに意義を感じている。
収録刊行物
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- 芸術工学2015
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芸術工学2015 2015-11-25
神戸芸術工科大学
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050282812591954688
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- NII論文ID
- 120005673370
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles