高大連携による理工学系デザイン教育カリキュラムの設計と実践Ⅱ/「総合的な学習の時間」のカリキュラム構築
Abstract
本研究は、高等学校学習指導要領の柱のひとつでもある「知識・技能の習得と思考力・判断力・表現力等の育成のバランスを重視」という視点に立ち、理工学分野とデザイン・芸術学分野の両側面からアプローチするデザイン教育カリキュラムを策定・実施することを目的としている。 本研究の効果として、以下の点が上げられる。 ① 本研究の対象となる総合的な学習において、他大学の実施する講座との横の連携を意識したドキュメンテーションを行うことで、それぞれの講座を受講する高校生に、他の講座への関心を持たせるとともに、総合的な学習全体への理解や関心を高めることができた。 ② 減災に関わるファッション・プロダクトデザインや、高校の周辺地域の文化・自然資源を活かした講義および実習制作に焦点を絞ることで、地域におけるデザインの役割と、大学においてデザインを学ぶ意味性を高校生に持たせることができた。 ③ 3 年間の継続研究によって、普通科高校におけるデザイン的指向を持つ、年間を通じた学習プログラムを実施したことにより、地域に根付き、地域の資源を活かしたデザイン教育を実施することで、総合的な学習に適した教育プログラムを構築できた。
Journal
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- 芸術工学2017
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芸術工学2017 2017-11-25
神戸芸術工科大学
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050282812591970560
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- NII Article ID
- 120006366031
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- IRDB
- CiNii Articles