子どもの虐待予防へのアプローチ--一次予防への提言

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  • Research on approach for the child's cruelty prevention: proposal to primary prevention
  • コドモ ノ ギャクタイ ヨボウ エ ノ アプローチ 1ジ ヨボウ エ ノ テイゲン

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抄録

子どもの虐待予防は、母子保健福祉の重要課題である。虐待予防へ取り組みは各方面で実施されているものの、年々増加傾向にある。虐待死亡例も少なくない。 虐待に関して多くの問題が提起されているが注目すべきは虐待の発生予防である。市町村・保健センターの取り組みの現状から問題点を明らかにし、一次予防対策の強化についての提案を行う必要がある。特に関心があるのは、どのような親子関係の中で虐待問題が発生するのか、親子の繋がりが生活環境上の問題(例えば経済など)を克服することは不可能なのか考えたいと思った。親子の繋がりは長い生活の中で創りあげていくものだが、特に出生直後からの親子関係づくりに視点をあてた。 予防活動の中心は、保健所や保健福祉センターであり、健診や相談場面でリスクの把握は行われているが、何を指導のターゲットとするかが明らかではない。 親子の信頼関係をつくり、家族が互いに安心と安定に満ちた家族の絆を強固なものにしていく支援体制をつくりあげるための指導が重要と思われる。

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