モモにおける同化物質の枝梢及び果実への転流と蓄積について(農学)

書誌事項

タイトル別名
  • モモにおける同化物質の枝梢及び果実への転流と蓄積について
  • モモ ニ オケル ドウカ ブッシツ ノ シショウ オヨビ カジツ ヘ ノ テ
  • Translocation of labelled compounds from leaves into shoot and fruit with their conversion in peach trees (Agriculture)

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説明

モモ同化物質の転流並びに果実への蓄積を^<14>CO_2を用いて調べた。1)枝梢中の同化物質の転流形態は, 糖の形が最も多く, 若干アミノ酸と有機酸で転流される可能性があると推定された。2)枝梢中から果実への同化物質の転流は糖であり, しかも昼間から転流が行われ, 夜間にかけてその転流量が増加するものと思われた。3)モモ枝梢中の糖アルコールは, ソルビトールであると同定した。4)モモの同化物質の転流は, 枝梢では糖アルコールが主流をなし, 果実へ取り込まれるとシュークローズに転化されるものと推測され, 収穫期の果実中では80%以上がシュークローズであることなど考え合せて, 非常に注目すべき点であった。5)光合成物質の果実内変化は, 果実の発育時期により異なり, 果実の発育過程における生理作用の相違が糖及び有機酸に影響を及ぼすものと考えられ, 成熟過程の果実にシュークローズが蓄積するための素因になるものと推定された。

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