天の橋立公園のマツ並木の環境調査 (1) : 土壌および地下水について(林学部門)

書誌事項

タイトル別名
  • 天の橋立公園マツ並木の環境調査-1-土壌および地下水について
  • アマノハシダテ コウエン マツ ナミキ ノ カンキョウ チョウサ 1 ドジョウ
  • Environmental investigation on MATHU (Pine) trees of AMANO-HASHIDATE PARK (1) : On the soil and Ground water (Forestry)

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説明

天の橋立のマツ並木は近年環境の悪化にともなって樹勢が衰え, 今後の対策が憂慮されている。そこで現況を十分把握したうえで, 保護対策をたてなければならない。本報告は生立基盤である土壌と地下水について調査を行った。その結果を要約すれば次のとおりである。(1)土壌は砂土が大部分を占め, その粒子間に構造は認められず, 粘性も弱く, 土壌化は殆ど進んでいないIm-s型土壌である。(2)土壌の三相組成では固相が50%以上も占め, 液相や気相の割合が非常に少ない。そして, 容積重は100g/100cc以上で非常に重く, 孔隙率は40∿50%と少ない値を示す。また, 最大容水量や最小容気量も著しく小さい値で理学的性質は極めて悪い。(3)炭素, 窒素などの養分要素の含有率も非常に少なく化学的性質からみても瘠悪な土壌である。(4)地下水位は非常に高く60∿120cmであって, すべての地点で塩分濃度は低く真水同様の値であることが注目される。

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被引用文献 (2)*注記

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