トマト水耕栽培における種々の培養液条件下でのリンの昼夜間吸収(農学部門)

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タイトル別名
  • トマト水耕栽培における種々の培養液条件下でのリンの昼夜間吸収
  • トマト スイコウ サイバイ ニ オケル シュジュ ノ バイヨウエキ ジョウケン
  • Phosphate uptake during the day and the night by tomato grown in water-culture under various conditions of culture solution (Agriculture)

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抄録

水耕トマトにおけるリンの昼夜間吸収を種々の培養液条件のもとで測定し, リンの吸収特性を調査した。園試処方の培養液濃度が25%, 50%, 100%と高くなるにしたがい, リン吸収量が増加した。リンの夜間吸収率(1日の吸収量に対する夜間吸収量の比)は25%濃度でいちばん低く, 50%濃度でいちばん高い値を示した。園試処方50%濃度液を基本に, リン濃度のみ変化させた場合, リン濃度が高いほどリンの夜間吸収率は低下した。この傾向はカルシウムにおいても認められた。リン酸塩の単独施与, 培養液への塩化ナトリウムの添加, 多価陽イオンの共存等の処理によってリン吸収量に増減が生じても, リンの夜間吸収率の変化はわずかであった。以上の実験から, リンは他の養分に比べ, 高い割合で夜間に吸収されることが確認された。リンの夜間吸収率は培養液内のリン濃度に影響され, リン濃度以外の培養液条件では, 水分吸収量やリン吸収量が変化しても容易に変動しないことがわかった。

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