中日近代文学に於ける主題走向について : その密閉と開放
書誌事項
- タイトル別名
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- Tendency on Sino-Japanese Modern Literature Topics : Isolation and Opening-up
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説明
本文は中日近代文学に於ける主題の走向問題について論ずる.個性自由への追求,人間としての尊厳を求めるのは中日両国近代文学に於ける共通した主題であるが,形態は実にそれぞれ異なっている.自然主義を主潮とする日本文学の場合は大体「密閉的自我」の形態であるのに対し,写実主義を主流とする中国の「五四」小説は「開放的自我」を見せている.このような違いから当然来るべき結末もそれぞれ異なり,情緒基調や審美風格も異なっている.宗教式の解決や極端なときには自我壊滅にまで発展していく日本近代作家らのやり方に対し,世を治め,民を救う文章,永遠に変わらざる伝統的な作家精神が中国近代作家には数多く見られる.本文はこのように出発点,形態,結末,基調及び社会的要因といくつかの視点からより深い問題を扱う.
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KJ00004167091
研究論文
Research Paper
収録刊行物
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- 鈴鹿国際大学紀要Campana
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鈴鹿国際大学紀要Campana 11 175-183, 2005-03-20
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050282812619815936
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- NII書誌ID
- AA1135620X
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- ISSN
- 13428802
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB