フットリフレクソロジーによる終末期肺がん患者の反応と同席した配偶者の語り

書誌事項

タイトル別名
  • Reactions by Patients with Terminal Lung Cancer Who Received Foot-Reflexology Sessions and Remarks by her Partner Attending the Sessions
  • フットリフレクソロジー ニ ヨル シュウマツキ ハイ ガン カンジャ ノ ハンノウ ト ドウセキ シタ ハイグウシャ ノ カタリ

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抄録

配偶者が付きそう終末期肺がん患者に対して、フットリフレクソロジーを数日間にわたり実施し、患者の反応に対する配偶者の語りに着目し、その変化について質的に検討した。4 回の介入を行う中で、配偶者の語りの内容は4つに分類された。第一に配偶者が研究協力者としての役割遂行のため患者に働きかける言葉、第二に、病前の患者の回想と感謝の念、第三に、徐々に進行する病状の自覚と葛藤が見受けられる言葉、第四に、フットリフレクソロジーを受けている患者の反応から「嬉しさ」を表出される言葉に分けられた。 本事例を通し、フットリフレクソロジーをはじめとした手で触れるケアは、単に気持ちよさを提供するだけでなく、終末期患者と残された時間を共有する配偶者にとって、患者への思い、葛藤、感謝の念を無意識に感情表出される機会となり得る。このプロセスが配偶者への癒しをもたらし、グリーフケアにつながることに気づかされた。

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