ライフ・ヒストリー・インタビューによる看護学生の高齢者イメージの変化 : 高齢者一般のイメージとインタビューに応じた高齢者像の比較から

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タイトル別名
  • Nursing Students' Image of Elderly People Changing through Life History Interview : Comparison between image of elderly people in general and that of those interviewed

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説明

本学看護学専攻1回生の高齢者イメージを明らかにする目的で,老年看護学の授業に先立ち高齢者のイメージ調査を行った。また,高齢者個人を理解させる学習として学生に高齢者のライフ・ヒストリー・インタビューを課し,その高齢者のイメージを先の調査に用いたスケールで評定させ,前後のイメージの比較から学習の効果を探ることを試みた。その結果,以下のことが明らかとなった:学生は,高齢者のイメージとして,遅い,保守的な,ひまな,弱い,にぶい,受動的なといった活動性や適応力に関連した項目でやや否定的に評定していた。一方,おだやかな,あたたかい,親切な,誠実な,気長な,など,高齢者の人柄や穏やかさに関連した項目で肯走的に評定していた。ライフ・ヒストリー・インタビューの対象となった高齢者のイメージは,高齢者一般のイメージと比較して,活動性を初め,より肯定的に評定されていた。ライフ・ヒストリー・インタビューは高齢者に対する固定観念的なイメージを見直し,高齢者の強さ,充実した暮らしぶり,高齢者がより親しみやすい存在であることを気づかせるのに効果的な学習方法であることが示唆された。

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