初期川端文学における象徴表現について (一) : 川端康成の言語観 <四>

書誌事項

タイトル別名
  • Expression of Symbol in KAWABATA Yasunari's Initial Literature (1) : KAWABATA Yasunari's View of Language <4>
  • 初期川端文学における象徴表現について(1)川端康成の言語観(4)
  • ショキ カワバタ ブンガク ニ オケル ショウチョウ ヒョウゲン ニ ツイテ(1)カワバタ ヤスナリ ノ ゲンゴカン(4)

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抄録

川端文学においては、象徴表現が作品の主題に深く関わっていることが多い。それは物語における筋の展開の外側/背後で、様々なイメージを形成する。象徴表現やそれらが創出するイメージは、作品の主題を補完したり、物語の背後に別のイメージを付与したりすることで、作品により豊かな意味を持たせたり、言外に形而上的な意味を付与したりもする。本稿では初期の川端作品の中で、昭和一〇年までに発表されたものの中から、<月>の表象を抽出し、作品内での意味と作品世界との関係について整理・考察した。なお紙幅の関係で、象徴表現と川端の言語観との関わりについての詳細な検討などは、次号に譲ることとする。ご理解いただければ幸いである。

収録刊行物

  • 日本語日本文学

    日本語日本文学 (23), 1-11, 2013-03-20

    創価大学日本語日本文学会

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