日本語専攻シラバスにおける実質語機能語について

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タイトル別名
  • A Research on Full/Form Words in Syllabus of Japanese Language Major

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説明

日本語においては,名詞・動詞・形容詞のような実質的な語彙的な意味を表わす語が実質語であり,接続詞・接続助詞などの,実質的な意味の空虚な,主として文法的機能を示す語が機能語であると考えられている。本研究では,まず,先行研究をふまえたうえで,実質語でありながら,同一の形式・形式が多少変化することにより,機能語・機能語的になる言葉を「実質語機能語」と名付けた。次に,中国の「日本語専攻シラバス」を考察対象とし,「基礎シラバス」「高学年シラバス」における「実質語」「機能語」,とりわけ「実質語機能語-ところ」を例に取り上げ,分類語彙表・日本語能力試験出題基準に照らしながら,分析を進めた。最後に,日本語教科書コーパスにおける「ところ」表現にもふれ,日本語専攻シラバス,教科書,言語教授における「実質語機能語」など,体系化教育の強化を提言した。

収録刊行物

  • 日本語日本文学

    日本語日本文学 (24), 63-76, 2014-03-20

    創価大学日本語日本文学会

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