ビデオネットワーク上の教授における同時・双方向性の活用(<特集>IT活用による学習ネットワークと実践共同体)

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抄録

P(論文)

本稿は、ビデオ会議・ネットワークを活用した同時・双方向による外科学の教授の成果を、特に教師と学生の観点に着目して論じている。対面方式による教授法をビデオ・ネットワークを使って行う時に何か起こるのか、何故難しいのか、これらの問題を克服するために取った手段に焦点をあてて、この応用例を研究した。イギリスの6つの大学医学部をネットワークでリンクした。各サイトの教育設備は同じ性能を有していた。授業は、6つのサイトのどこからでも行うことが出来た。6大学に共通カリキュラムを策定し、結果的には共通の授業時間割の編成にも合意が出来た。会議の設備は、本質的に双方向性があり、2方向の音声と画像の送信が可能であった。この論文では、自サイトと遠隔サイトの両方で教師と学生との双方向性の活性化に関わる問題、特に発言するのが嫌な学生をどのように乗り越えたかを論じている。論文では他のドメイン分野での他のアプリケーションも論じ、より汎用性のあるブロードバンド設備によって、また最近発達してきたIpv6及びデスクトップ・ビデオによって、この技術がどのように発展しうるかを論じている。

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