『徒然草吟和抄』の注釈態度
書誌事項
- タイトル別名
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- The attitude of commentary of Tsurezuregusa-Ginwasho
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抄録
40020473268
本稿では、近世に出版された徒然草の注釈書の中から、『徒然草吟和抄』(1690年 刊)に焦点を当て、その注釈態度を考察する。 本稿が『徒然草吟和抄』に注目するのは、十数種類の注釈書の注釈内容を集約した 『徒然草諸抄大成』(1688年)が成立した以後の注釈書であること、および、挿絵付 きの注釈書であることの二点から見て、徒然草の注釈書の中で、独自の位置を占めると 考えるからである。 この二点に着目して、『徒然草吟和抄』の注釈態度を考察することで、「諸抄大成以 後」における徒然草注釈書の可能性を見極めたい。さらには、『徒然草諸抄大成』に集 成された注釈書の中から、どの注釈書が、『徒然草吟和抄』において、参照・摂取され ている頻度が高いかが明らかになれば、徒然草注釈書の中で、後世に残ってゆく注釈書 の特徴も明確になるであろう。 『徒然草吟和抄』は、これまで徒然草注釈書の中で、あまり注目されてこなかったよ うに思われる。それだけに、近世における徒然草注釈の全体像を概観するための、一つ の具体例として、貴重な存在であると思う。
収録刊行物
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- 放送大学研究年報 = Journal of The Open University of Japan
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放送大学研究年報 = Journal of The Open University of Japan 32 144-133, 2015-03-20
放送大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050282812724078080
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- NII書誌ID
- AN10019636
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- ISSN
- 09114505
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB