戦前の社会における週刊誌メディアの位置 :『週刊朝日』と『サンデー毎日』の目録データの分析より

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  • センゼン ノ シャカイ ニオケル シュウカンシ メディア ノ イチ : シュウカン アサヒ ト サンデー マイニチ ノ モクロク データ ノ ブンセキ ヨリ
  • Study on the Role of Weekly Magazines in Society Before World War II : From Analysis of Shukan Asahi and Sanday Mainich

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本論は,日本における週刊誌メディアの先駆けである『週刊朝日』と『サンデー毎日』の目録データの集計・抽出による定量的な分析を基礎に,大正末期から昭和初期における両誌の特徴を明らかにし,その上で戦前の社会における週刊誌メディアの位置について考察したものである.目録データは「文芸」「娯楽」「政治」「実用」等15の分野に分類し,年別での分類別記事数の推移等をグラフ化した.これらのデータ分析をもとに,本論での研究対象期間とした1922年から1936年までの両誌の量的な特徴が「実用」「文芸」「娯楽」の3つの要素であるとし,これらについて目録データ及び記事の内容の分析を行った.その結果として,『週刊朝日』と『サンデー毎日』が娯楽記事や文芸記事だけでなく,社会的・政治的記事においても娯楽的要素を重視したという点において,読者にとって日常生活での「消費」が可能な雑誌としての役割を担ったと結論づけた.

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