日本における高齢者雇用の現状と課題

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  • ニホン ニ オケル コウレイシャ コヨウ ノ ゲンジョウ ト カダイ
  • Older Workers in Japan : Current Situation and Future Challenges

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抄録

世界的な規模で人口高齢化が進む中で,社会的活力の維持や社会保障制度の持続可能性を高めるといった視点から,アクティブ・エイジング社会の構築が大きな挑戦課題になっている。日本は比較的早くこの課題への取り組みを開始し,他の先進諸国と比べて高齢者の労働力参加率は高く維持されているが,今後に残された課題も多い。本稿の目的は最近の日本における高齢者の就業雇用問題の現状を分析し,今後の課題について考察することにある。まず第1節で日本の労働市場における高齢者の状況を概観する。第2節では高齢者雇用促進のための公共政策の展開過程を要約しつつ,特に「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」(1971年制定,以下,高齢者雇用安定法と略記)の2004年改正についてレビュー作業を行う。第3節では同改正法が施行された2006年4月前後から最近に至る企業の高齢者雇用への対応状況について検討する。最後に,以上の作業を踏まえて,アクティブ・エイジング社会へ向けての今後の課題について論じる。

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