テレビジョンの発展, その第一段階と時代背景

書誌事項

タイトル別名
  • テレビジョン ノ ハッテン ソノ ダイ 1ダンカイ ト ジダイ ハイケイ
  • Historical Background on The Development and Growth of Television
  • テレビジョン ノ ハッテン ソノ ダイイチ ダンカイ ト ジダイ ハイケイ

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説明

昭和28年, 公共放送1社( NHK)と民開放送1社(NTV)の開局で始まった新しいメディアとしてのテレビ。それは放送技術から番組内容に至るまで, 従来なかった全く新しいもので, すべてが手探りの状態で始まり, 今日のテレビの発達状況からは, とても想像し得ないものであった。そのテレビの技術面, ソフト面に大きな影響を及ぼしたできごとのひとつに, 昭和34年の皇太子ご成婚放送がある。同年テレビ広告費は, ラジオの広告費162億円を上回り, 一気に前年比125%増の238億円をマークし, 広告費全体の内訳では, 新聞に次ぐ第2位の座を獲得している。(表4参照) この皇太子ご成婚という国民的なイベントが, テレビ発展期の最初に与えた影響は, 計り知れないものがある。本稿では, そのテレビの第一発展期における周辺を, テレビ局の開局状況, 放送受信契約数の推移, ラジオ・テレビ広告費の変遷, テレビ受像機の生産と価格などの変化の面から, 当持の状況をたどり, その考察を試みるものである。

収録刊行物

  • 研究紀要

    研究紀要 22 155-162, 1991-01-31

    文化女子大学研究紀要編集委員会

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