「慈悲深い帝国主義」とヘンリー・スティムソン : -アメリカの1920年代におけるニカラグアおよびフィリピン政策-

書誌事項

タイトル別名
  • Benevolent Imperialism and Henry Lewis Stimson: Focusing on American Interventions in Nicaragua and the Philippines in the 1920s
  • 「 ジヒ ブカイ テイコク シュギ 」 ト ヘンリー・スティムソン : -アメリカ ノ 1920ネンダイ ニオケル ニカラグア オヨビ フィリピン セイサク-

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抄録

本稿は,20世紀前半期のアメリカにおいて主要な対外政策の立案と決定に関与したヘンリー・スティムソン(Henry L. Stimson)を引き続き考察するものである。特に,19世紀末から1920年代におけるアメリカの帝国主義政策を概観し,スティムソンが直接かかわったニカラグアおよびフィリピン政策を考察する。中米やフィリピンに対するスティムソンの姿勢は,基本的には宗主国の利益や立場を最優先させる当時の帝国主義的な政策を反映するものであった。しかしその一方で,この時期のスティムソンには,他の政治指導者にはない際立った特徴が認められる。例えば,軍事介入を抑制し,現地指導者との交流を深めようとする姿勢である。その独特の外交スタイルの背景を検証し,その後のスティムソン外交との関連を考察する。

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