現代アメリカ英語における周辺的法助動詞Dare

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  • ゲンダイ アメリカ エイゴ ニ オケル シュウヘンテキホウ ジョ ドウシ Dare

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周辺的法助動詞dare の用法を、大規模な現代アメリカ英語コーパス(COCA)(1990-2010年,約4億2000万語)を第一次資料として観察した。用法別に見ると、本動詞用法は肯定平叙文において圧倒的に優勢である。今日稀であると言われる助動詞用法も3割ほど見られたが、その中には慣用表現「How dare+主語+原形不定詞~?」(「よくも~できるね」)の例を多く含んでおり、実質的にはそれほど多くない。混交用法は否定平叙文および否定命令文において頻度が高い。特に否定命令文においては9割以上を占め、「Don’t you dare+原形不定詞」(「~したら承知しないぞ」)型は慣用化した表現になっている。結論的には、本動詞用法がdareの用法の主流を占めてはいるが、否定平叙文、否定命令文においては混交用法が多用されており、広く容認されつつある語法であると言える。なお、dare の後に動名詞を取る例も数例見られた。不定詞構文との類推から生まれた新しい混交形式であろうが、英米の辞書・語法書等では未だ認知されていない語法である。

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