聴覚障害教育における日本手話・日本語バイリンガル・アプローチによる授業:授業の中で二つの言語をどのように用いているの

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タイトル別名
  • チョウカク ショウガイ キョウイク ニ オケル ニホンシュワ ・ ニホンゴ バイリンガル ・ アプローチ ニ ヨル ジュギョウ : ジュギョウ ノ ナカ デ フタツ ノ ゲンゴ オ ドノ ヨウ ニ モチイテ イル ノ カ
  • Classroom Discourse Analysis in Japanese Sign Language and Japanese Bilingual Education for Deaf Children: Focus on How to Use Two Languages in Instruction to Deaf Children

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抄録

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聴覚障害教育 日本手話 日本語 バイリンガル・アプローチ

本研究は,日本手話と日本語によるバイリンガル・アプローチをとる日本のろう学校における授業において,日本手話を母語とするろう者教師と児童による教室談話を記述し,実際に日本手話と日本語の二つの言語をどのように用いて指導を行っているのかを明らかにすることを目的として行われた。 バイリンガル・アプローチを用いているろう学校小学部の理科,社会,日本語科の授業では,日本語は基本的には文字で書かれた日本語で提示されていた。そして,その際にはすべての場合に,必ず指さしで文字で書かれた日本語を指した後に,日本語と等価な意味が日本手話で示されていた。つまり,日本手話・日本語バイリンガル・アプローチにおいては,日本語は書かれた文字列として表され,それと同時にその意味が日本手話で提示されることによって,はじめて日本語が意味をもった文字列として機能し,それら二つの言語形式を結び付けているのが日本手話における代名詞である指さし(PT)であることが分かった。

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