世田谷区における賃貸住宅の空き家の実態と活用 : タガヤセ大蔵を事例に

書誌事項

タイトル別名
  • セタガヤク ニ オケル チンタイ ジュウタク ノ アキヤ ノ ジッタイ ト カツヨウ : タガヤセ オオクラ オ ジレイ ニ
  • セタガヤク ニオケル チンタイ ジュウタク ノ アキヤ ノ ジッタイ ト カツヨウ : タガヤセ オオクラ オ ジツレイ ニ
  • Utilization of vacant houses in Setagaya city, Tokyo

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説明

東京都世田谷区における賃貸住宅の空き家の実態を分析するとともに、多くの空き家を抱えていた木造賃貸アパートに対して、居住を目的とした賃貸住宅市場における価値基準とは異なる視点から、空き家の活用を行ったタガヤセ大蔵を取り上げ、どのような地域的文脈のなかで、こうした事業が行われたのかを検討した。木賃アパートは厳しい条件下にあるものが多く、将来的には空き家となる可能性が多分にある。住宅需要が低下している現状では、コストの回収や継続的な不動産収入の面からみて、これまで有効だとされてきた空き家の解消手法の有効性には、疑問の余地が生じている。そうしたなか、多くの空き家を抱える木賃アパートであったタガヤセ大蔵において展開された事業は、地域のニーズを読み取ることで、既存の不動産市場における価値基準とは異なる視点から活用の方向を探すことで、新たな不動産収益を生み出す可能性を提示した。

収録刊行物

  • 経済論集

    経済論集 105 1-28, 2016-03-31

    大東文化大学経済学会

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