パターンマッチングに基づいたCプログラムの落し穴検出法

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タイトル別名
  • Pitfall Detection of C Programs Using Pattern Matching
  • プログラミング言語

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抄録

C言語は柔軟な構造を持ち、コンパクトで高速なプログラムを書くことができる。しかし、コンパイルは成功しても構文上の些細な相違等に由来する誤記(落し穴)により、実際の動作がプログラマの意図と異なる場合がある。我々は、Cプログラムの落し穴を検出するためのソフトウェアツールFa11?inCを闘発している。既存の落し穴検出ツールとしてLint等が存在するが、Fa11?inCは、エディタEmacs上で実行されるため、ツールの呼び出しから落し穴の表示、修正に至る一連の動作がエディタ上で即座に行える。また、落し穴の検出にパターンマッチングを用いているため、アドホックな落し穴項目に対する拡張性が高い。本稿ではFa11?inCの落し穴検出法を示して、その評価を行う。Fa11?inCは、正規表現検索と構文パターンマッチングを併用して落し穴を検索する。落し穴検出に正規表現検索を用いた場合、構文的な落し穴検出において誤検出が生じるが、字句解析上の落し穴は高速に正しく検出できる。また、構文パターンマッチングを用いた検出は字句解析上の落し穴のいくつかを検出できないが,構文的な落し穴検出における誤検出は生じない。180個(約2.9MB)のファイルを用いて本落し穴検出法を評価したところ、16項目の落し穴を正しく検出できた。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050282812864444032
  • NII論文ID
    110002722874
  • NII書誌ID
    AN00116647
  • ISSN
    18827764
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00014087/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    journal article
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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