OSI TP (トランザクション処理)プロトコルソフトウェアの設計と評価

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タイトル別名
  • Design and Evaluation of OSI TP (Transaction Processing) Protocol Software
  • ネットワーク

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説明

近年、複数の異機種システム間で処理の一貫性を保って分散処理を行う場合に重要となるOSI(開放型システム間相互接続)のTP(トランザクション処理)が注目されている。TPは、トランザクション処理を行うための応用層のプロトコルを規定しており、データベースアクセスやネットワーク管理など種々の応用から利用される。これらのTPを利用する応用では、処理の対象となる資源の種類や使用する応用プロトコルが異なる、このため、各種の応用から利用できるTPプロトコルソフトウェアを実装するには、応用が扱う資源の種類に依存せず、かつ応用が使用する各種応用プロトコルと組み合わせて動作可能であるという汎用性が重要となる、本論文では、TPプロトコルソフトウェアの実装において、このような汎用性を実現するための資源の管理方法とソフトウェアの構成法を論じた。資源の管理方法については、TPのプロトコルモジュール内に利用者ASE(応用サービス要素)に特化した処理を排除できる点でTPSU(TPサービス利用者)が資源を管理する方式が有効であることを示した。ソフトウェア構成法については、ALS(応用層構造)におけるSACF(単一アソシエーション制御機能)、MACF(複数アソシエーション制御機能)ならびに各種ASEをソフトウェアモジュールとして実現する際の機能分担を明確にした。上記の資源管理の方法とソフトウェア構成法に基づいて設計したソフトウェアを汎用性や処理効率等の点から評価し、本手法により実用的レベルの処理効率で各種応用から汎用的に利用できるソフトウェアを実現できることを示した。

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