局所的手続きによる画像の偽輪郭の除去
書誌事項
- タイトル別名
-
- False Contour Removal by Using Local Processes
この論文をさがす
説明
濃淡のある画像をディスプレイ装置などに表示するとき 現実には存在しないはずの擬似的な境界線があらわれることがある.これは偽輪郭といわれる現象で 明るさが緩やかに変化している領域においてしばしば観察される.この現象は 雑音のないいわゆる良質の画像においてむしろ発生しやすいという性質がある.本論文は このような偽輪郭の発生する原因を明らかにしたのち それらの原因をとり除く手法を提案し 人間の目にとって自然な濃淡画像を提供することを目的としている.本方法は 偽輪郭の発生している位置を局所的な画像パターンを調べて抽出し その部分のみに集中的に雑音を付加するものであり 1)画像本来のエッジは保存する 2)偽輪郭を作っている両側の領域の大きさや形状に影響されない および 3)画像の点の総数にほほ比例した時間で処理する などの特徴がある.偽輪郭の近傍へ雑音を分散して付加させる方法を提案し 実験により確認した.本方法は 一連の画像処理の最終結果や処理結果を人間に提示する前に施すという使い方に適していると思われる.
収録刊行物
-
- 情報処理学会論文誌
-
情報処理学会論文誌 25 (2), 321-328, 1984-03-15
一般社団法人情報処理学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050282812867053824
-
- NII論文ID
- 110002723883
-
- NII書誌ID
- AN00116647
-
- ISSN
- 18827764
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- journal article
-
- データソース種別
-
- IRDB
- CiNii Articles