医療センシングと「情報薬」の実践―情報爆発を解決し,労働生産性を向上しよう―

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  • イリョウ センシング ト 「 ジョウホウヤク 」 ノ ジッセン : ジョウホウ バクハツ オ カイケツ シ,ロウドウ セイサンセイ オ コウジョウ シヨウ
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抄録

超少子高齢社会を迎えた現代社会の最大の課題は,労働生産性の低下である.医療センシングは,爆発的に増大する医療情報を整理し,労働生産性を維持向上するために大きな役割を果たすことが期待される.そのためには情報工学と医療との間の学際的な協力関係が不可欠であるが,情報工学者は医療側のニーズと,特殊な法制度や社会慣習,あるいは患者・医療者心理をよく理解しておくことが重要である.筆者らは医療Cyber Physical System(CPS)の1 つである“ 情報薬”を軸として,社会実証実験を続けている.情報薬とは,適正な情報を適切なタイミングで与えるとヒトは健康になる,というコンセプトであり,特に糖尿病などの慢性疾患の予防や改善に期待される.情報薬などのCyber 情報が現実社会にどのような影響があるかを詳細に数値化する技術を確立することが,健康医療分野におけるCPS の本質であり,医療BigData 時代の主役となるであろう.

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