九州地方における郡是製糸株式会社分工場の形成過程

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タイトル別名
  • On the Process of the Formation of Branch Factories of GUNZE Raw Silk Mfg. Co. Ltd in the Kyushu Province
  • キュウシュウ チホウ ニオケル グンゼ セイシ カブシキ ガイシャ ブンコウジョウ ノ ケイセイ カテイ

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抄録

type:論文

type:Article

郡是製糸株式会社は、大正後期から昭和初期にかけて宮崎・宇島・熊本・臼杵に大規模な工場を建設した。敷地規模の平均は1万7千坪で、原料地盤の確保、鉄道駅の開通、近世以来の町場との近接地、工業用水としての上水と排水路の確保などが立地条件となった。生産施設と居住施設を区分し、建物の桁行を東西方向に長く配置するという創業以来の配置計画は大正時代までは遵守された。しかし熊本分工場では再繰場・繰糸場をRC造にし、繰糸場を南北方向に配することにより、作業動線の効率化がはかられた。外観にも洋風意匠が多用され、戦前の近代工場の到達点に達したといえよう。

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identifier:KJ00005134893

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