『ロミオとジュリエット』における家族の重圧 : ジュリエットの孤独と死
書誌事項
- タイトル別名
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- ロミオ ト ジュリエット ニオケル カゾク ノ ジュウアツ ジュリエット ノ コドク ト シ
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説明
『ロミオとジュリエット(Romeo and Juliet )』は、敵対する二つの家に生まれた「不運な星まわりの恋人たち(a pair of star-cross’d lovers)」(Prologue, 6)が、純粋に愛し合いながらも死という最期を選択する、ウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare)の有名な恋愛悲劇である。ロミオ(Romeo)とジュリエット(Juliet)は、親の目を避けるために秘密結婚をし、晴れて結婚の事実を公表できるときを待つはずであったが、その願いは二人の死によって永遠に果たされない。なぜロミオとジュリエットは死を選ばなければならなかったのだろうか。本稿では、ジュリエットに焦点をあて、ジュリエットが死を選択するまでの過程を、シェイクスピア時代の「家族」という視点から考察する。そして、同時代における家族とその重圧から『ロミオとジュリエット』に描かれる家族像を読み解くことにより、今日の私たちには感覚できないジュリエットの不安や孤独を明らかにしていく。
収録刊行物
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- 学習院大学英文学会誌
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学習院大学英文学会誌 2010 13-23, 2011-03-20
学習院大学英文学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050282812989711488
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- NII論文ID
- 110009005152
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- NII書誌ID
- AN10218122
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- HANDLE
- 10959/1690
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles